Leisure Children
2018年、コペンハーゲンジャズフェスティバルのとある会場で開かれたパーティで4人が出会ったことがLeisure Children結成のきっかけとなった。
Albert & Yuta Internationl Projectの公演のためにコペンハーゲンを訪れていた小美濃と、ジャズフェスティバルを観に来ていた大森、そしてコペンハーゲンで活動していたAlbertとLoは、それぞれ別のユニットで活動を共にしていた。パーティでワインを飲み交わすうちに意気投合し、その年の秋に日本でLeisure Childrenとして演奏することを決める。
9月にLoとAlbertが来日し、初めて行われたリハーサルでは予想以上の音楽的な成果を得る。東京、長野でのツアーはいずれも成功に終わり、長野県小諸市ではミニアルバムをレコーディング。小諸でのコンサート来場者限定で12月にリリースすることとなった。
Leisure Childlenでは、主にLoのオリジナルソングを演奏する。英語だけでなく、スウェーデン語や日本語の曲を交え、また大森がピアノトリオのために作曲したものもレパートリーとして演奏される。そのサウンドは、ミニマルな楽曲とジャズのカラフルなハーモニーが交わって生まれたもので、バンジョーやメロディカといった楽器もサウンドの特徴に挙げられる。
Albert Karch – Drums / Percussion
Lo Ersare – Vocals / banjo
Yuta Omino 小美濃悠太 – Double Bass
Seiko Oomori 大森聖子 – Piano / Melodica
ルー・エシャレ
(ボーカル、バンジョー)
コペンハーゲンに拠点を置く新進気鋭のスウェーデン人ボーカリスト、実験的な音楽家、演奏家、作曲家。
彼女のシンガーとしてのバックグラウンドは、ノルウェーのトラディショナルフォーク、ブルガリア唱法、そしてジャズにある。 Umeånoの演劇監督と洋服デザイナーの両親の元に生まれ、幼い頃から芸術に深く触れ合う環境で育つ。
彼女はフォークミュージックとジャズをBirka Bolkhögskolaで学び、さらにSkurups Folkhögskolaでジャズの研究を深めた。 また、アニメと合気道をきっかけに日本文化にも興味を持ち、高校と大学時代に日本語を学んだ。
2015年にはコペンハーゲンに移り、the Rhythmic Music Conservatoryに入学、在学中はビデオインスタレーションやモダンダンスなど音楽だけでなく幅広い分野でライブパフォーマンスと即興演奏を結びつけることにも研鑽を深める。
北欧においては様々なパフォーマンスやコラボレーションのために音楽を書き下ろし、The Art of Escapismとしてポーランドのレコード会社であるFor Tune Recordsと契約を結んでいる。
Loは、コンテンポラリーアートの中でもジャンルを超えた幅広い能力を持ったミュージシャンとして知られており、音楽や歌・人間同士の繋がりがもつ癒しの効果への深い情熱とともにヴィジョンを拡げ続けている。
大森聖子
(ピアノ)
3歳よりピアノを始める。
クラシック音楽の他に、映画音楽、ゲーム音楽など様々なジャンルの音楽をコピーして演奏する楽しさを覚え、学生時代より演奏活動を始める。
大学時代に初等教育第一種免許を取得。音楽ゼミではリコーダーカルテットを主催。卒業後CMプロダクションに就職し、映像と音楽についての知識を深める。
退職後、演奏活動を続ける中でJazzバンドに誘われたことをきっかけに、Jazzの演奏活動を本格的に始める。八木美恵子氏、ヒロ・モロズミ氏に師事。
代官山音楽院旧指導者養成コースにて ピアノ指導法を山下美香氏に師事。卒業後、ローランド音楽教室の講師認定資格を取得。現在はNOAHミュージックスクール、ヤマハ音楽教室などで講師活動を行う。
作曲活動にも力を入れており、2015年11月に串ロックレーベルから1stミニアルバム「PRISM」を発表。
透明感のある音色と音楽の領域を超えた表現力、カラフルな楽曲の世界が魅力。
現在は、ブルースシンガー新井英一のサポートメンバーとしての活動やフルート奏者酒井麻生代とのデュオユニット「LaDew」、瀬戸内海島フェスへの参加の他、演劇伴奏など幅広いフィールドで演奏活動を行なっている。
また、室内楽編成のquartettoにジャズやタンゴ、ヨーロッパ伝統音楽の要素を取り入れたグループのリーダーとしての活動を精力的に取り組んでいる。
2018年秋にはスウェーデン人ボーカルLo Ersare、ポーランド人ドラマーAlbertkarch、日本人ベーシスト小美濃悠太とのプロジェクト、Leisure Childrenの日本ツアーを大盛況で終え、2019年7月にはCopenhagen Jazz Festivalをはじめとするヨーロッパツアーを成功させた。
小美濃悠太
(ベース)
1985年、東京生まれ。一橋大学社会学研究科修了。
幼少の頃より続けていたエレクトーンを通じてジャズに出会う。高校に入学後、ジャズを演奏できる楽器を習得するために吹奏楽部に入部。コントラバスとエレクトリックベースを平行して学ぶ。
大学進学後、千葉大学モダンジャズ研究会に入部。本格的にジャズを学び始める。在学中から演奏活動を開始し、現在は東京を中心に首都圏全域で活動している。サックス奏者 臼庭潤のバンドへの参加を皮切りに、日本を代表する数々のジャズミュージシャンとの共演を重ねる。ツアー、レコーディングへの参加は枚挙に遑がない。
またジャズ以外のフィールドでも、世界的なボサノバシンガー・小野リサの中国ツアーや、日本を代表する雅楽師・東儀秀樹と、世界的なバイオリニスト古澤巌による全国ツアー、フランスの誇るバイオリニストFlorin Niculescuの国内ツアーなどに参加。
大竹しのぶ主演「ピアフ」、山本耕史主演「ヴォイツェク」、昆夏美 伊礼彼方 廣川三憲主演「星の王子さま」など、ミュージカル・音楽劇での演奏も多数。
自身のプロジェクトとして、2015年にはピアノトリオ”Tre farger”の1stアルバムをリリースし、全国ツアーを成功させる。翌年2016年にはライブ録音の2ndアルバム”Live at The Glee”も発売。Tre fargerを通じてヨーロッパのアーティストとの交流を深め、2017年にはポーランド人ドラマーAlbert Karchとの共同プロジェクトで日本ツアーを成功させた。
2018年にはCopenhagen Jazz Festivalに自身のカルテットで出演。また帰国後も再び日本ツアーを成功させた。同年、Copenhagenで出会ったLo Ersare(vo,banjo)、旧知の大森聖子(piano)とともにレコーディングおよび日本ツアーを行い、コンサート限定でのアルバムをリリース。2019年にはデンマークおよび日本でのツアーを成功させている。
ジャズベースを山下弘治氏、アルコ奏法を高西康夫氏、斎藤輝彦氏に師事。
アルベルト・カルフ
(ドラム)
1993年生まれ、ドラマー・作曲家。彼は重要なアルバムの録音や、舞台音楽の作曲、そしてコペンハーゲンジャズフェスティバル、ロンドンのテテ・ア・テテ・オペラフェスティバル、ヴロツワフでのジャズ・ナド・オドラなど、ヨーロッパの重要な舞台でのパフォーマンスを重ねる。
これまでにポーランドの主なジャズレビューサイトであるpolish.jazzにて、Jachna/Tarwid/KarchのトリオによるアルバムSundialが2014年のアルバム・オブ・ザ・イヤーを、Minim ExperimentのアルバムDark Matterで2016年のデビュー・オブ・ザ・イヤーとミュージシャン・オブ・ザ・イヤーを受賞。